前回、【アメリカ移住のメリット】~アメリカ生活のメリットとは!?~という記事を書かせて頂きました。
今回は、「アメリカ移住のデメリット」というテーマになります。
この記事では以下のような方々の参考になれば幸いです。
- アメリカへ移住しようか迷っているけど、アメリカ生活が不安という方
- 日本から脱出してどこか、海外で暮らしたいという方
- アメリカの日本の生活を比較してみたい方
- 今後、アメリカに留学・転勤・就職される方
それでは早速、アメリカ移住のデメリットを見ていきましょう!
親や友人に会えない
まず、「親や友人に会えない」です。今はZoomやLINEなどで顔を見て電話できますので、昔の人からすれば贅沢な話かもしれません。
それでも、会いたいときに気楽に友人を誘ってカフェに行く、というようなことはできませんし、親にも会えません。
もちろん、年に一回、日本へ一時帰国などすれば会えますが、一時帰国もそんなに長く帰っていられませんので、会える友人には限りがあります。
従い、移住を計画されている方は、親孝行は日本にいるうちにたくさんして頂くことを強くお勧めします。
私たち家族は、子供たちの日本語の練習にもなるので、月に2~3回は日本にいる親とテレビ電話して子供と親に触れあってもらっています。
私たち夫婦には子供が2人います。我々の親も孫の顔を見たいし、もっと遊びたがっています。また、子供たちも「私たちのおじいちゃん・おばあちゃんはどこにいるの?会いたい」というようなことをよく言います。
そのため、我々夫婦は極力1~2年に一回は帰国するように心がけてます。(今はコロナがあったので3年くらい帰ってないですが・・・)
孤独
これはアメリカのどこに住むのかによっても度合いは違うかもしれませんが、孤独です。
例えば、サンクスギビングやクリスマスなどのイベントでは、アメリカ人は家族が集まってお祝いをします。
ただ、私たちは集まる家族がいないので、基本的に家で夫婦と子供たちだけでお祝いします。
我々夫婦は日本で育ったので、サンクスギビングやクリスマスへの思い入れもアメリカ人ほどではないので、
特に気にならないのですが、アメリカで生まれ・育っている子供たちからすると、「なぜ、私の家族は
クリスマスに集まる親戚がいないのか・・・」という思いがあり、少し寂しそうにされますので、親としては
少し申し訳ない気持ちになります。
また、頼れる親戚もいないため、子供が急に熱出して病院に連れて行くというときにもう一人の子供の面倒を
見るなどの役割分担も夫婦でするしかないです。
ですので、基本的にすべて夫婦で役割分担して対応するため、夫婦の絆は強くなります。
(これはメリットですね。笑)
夫婦二人ですべてのことを対応し、頼れる人もおらず、子供たちの孤独感のサポートもしなければなりません。ですので、このような環境に耐えられないという方は移住は慎重に考えた方が良いです。移住した後、後悔します。
子育て
続いて、子育てです。私は教育についていえば、アメリカの方が良いと思っているのでその点は気にしていません。
ただ、夫婦と子供たちだけで暮らしており、もちろん親族は全員日本にします。
ですので、怒るのも、褒めるのも、甘やかすのも、何もかもすべて夫婦でやらないといけません。
そのため、常にバランスを考えないと子供たちの逃げ場が無くなってしまいます。
私たち夫婦が考えすぎなのかもしれませんが、この子供への扱いというのをすごく気を使っています。
結局、子供は放っておいても育っていく、ということも良く言われますので考えすぎても対して意味ないかもしれませんが。。。笑
いつも無条件で甘やかしてくれるような祖父母の存在も時には必要だと思います。そのため、たまにやたらと甘やかしたりしてます。怒るときは、例えば、妻が子供たちを怒った時は私は怒らないようにしてます。
私が妻に怒られるときは子供たちは見ないふりをしてくれています・・・
言葉の壁
続いて、言葉の壁です。
我々夫婦はアメリカの大学へ留学していましたので、日常会話からビジネスレベルまで基本的に支障ありません。
それでも、やはりアメリカ人の集まりの中に入って、雑談をするというのは至難の業です。
もちろん、アメリカ人と一対一の雑談であれば、相手も話し相手が私だけなので全然OKなのですが、
アメリカ人複数人が雑談している中に入り、会話についていきながら、会話に加わるというのは難しいです。
これは単に言葉の問題ではなく、文化的・社会的背景を理解していないと難しいということです。
例えば、日本人同士が「京都の人は~」とか、「大阪の出汁は~」などなど、日本人の間で通じる常識が
あると思いますが、アメリカ人同士の雑談もそのように「アメリカ人の常識がわかっている前提」での雑談が展開されますので、どこが冗談なのか揶揄なのかもわからないときがあります。
アメリカ人の方と結婚した人でしたら、その結婚相手の友人や親族から繋がっていき、交友関係を築くというのができるかもしれません。ただ、我々夫婦のように日本人の夫婦と子供で暮らしているとそう簡単にいきません。
自分でアメリカ人の輪に入り込む必要があります。それは、上述の通り至難の業です。
文化・社会的背景を含めた言葉の壁というのは大きいです。英語ができれば各種手続きや契約などの対応はできますし、仕事もできます。但し、アメリカ人と雑談して新しい友達をガンガン作るというのは簡単ではありません。ただ、私の妻は鋼の心を持っているので、教会の婦人会に参加し、アメリカ人の中に1人で入り込み、パーティーにも参加しています。
銃社会
続いては、銃社会です。皆さんご存じの通り、アメリカは銃社会です。登録さえすれば銃が買えます。州によっては銃を携帯して外出することを許可している州もあります。
自己防衛のため、というと聞こえはいいのですが、学校やイベントなどでの銃乱射事件というのが度々発生します。
我々夫婦はアメリカが非常に暮らしやすく、且つ子供の教育環境としてもアメリカが大好きなのです。ただしこの銃社会というのが非常に不安です。子供にも銃乱射事件に巻き込まれたらどうすればいいのか、というのは学校でも教えてくれますが、我々親も子供に教えるようにしています。
アメリカは銃社会で、本当に危ない人はすぐに銃を持ち出してしまう危険性があります。そのためなのか、アメリカ人はあまり公共の場で言い合いなどのもめ事はしません。(相手が過激な人物であれば撃たれてしまいます)。また、ここで銃社会をデメリットとして取り上げましたが、子供の誘拐など各種犯罪の多さもアメリカのデメリットとして考えた方がいいと思います。
まとめ
以上がアメリカ移住のデメリットになります。我々夫婦はメリットとデメリットを比較したうえでアメリカ移住を決意しましたので、これらデメリットを覚悟したうえで移住しています。
そして、今のところ、後悔していません。
また、日本人が多く住むニューヨークやカリフォルニアであればメリット・デメリットなども変わってくると思います。逆に日本人がほとんどいない地域(ニューメキシコ州など)であれば、もっと過酷なデメリットはあると思います。(日本食が手に入らないなど)
このように地域によっても悩みは違う面があると思いますので、移住検討される際には候補先についても十分調べることをお勧め致します。
人生一度きりです。何より人生は短い。
皆様、後悔のない人生を送りましょう。