こんにちは。私たち家族はアメリカ駐在期間中にアメリカ移住を決意し、アメリカで永住するため、アメリカで駐在員を辞めて、現地就職しました。
今は、転職先の現地企業で働きつつ、起業に向けた準備を進めています。
今回は、アメリカ移住を決めた際に考えた、「日本で暮らすということ」に関して、デメリットや懸念・課題を書いていきます。
※日本が嫌いなわけではありません。もちろん日本に住むメリットはたくさんあります。家族・親戚が近くにいるので何かあったらいつでも会いに行けますし、寿司やラーメンなどの食事もおいしいし、日本語も通じるので日本は大好きです。
日本で暮らし続けるデメリットと懸念について
人口減少
まずは、人口減少。よく少子高齢化が問題と言われ、年金がもらえる年齢も徐々に上がってきていますし、現在では日本政府が年金納付対象を60歳から65歳へ引き上げる検討をしています。つまり、これまでは60歳まで年金を納めればよかったものが、今後は65歳まで年金を支払わなければならなくなるかもしれません。
少し話はそれましたが、日本で今後暮らしていく上での懸念は「人口減少」です。
単純に考えても、人口が減少すればGDP(国内総生産)が落ちます。GDPが落ちるということは単純に考えると国際的地位が低くなり、きっと日本の物価は世界的にどんどん安くなっていきます。
基本的にGDPというのは人口に比例すると言われています(例外もありますが)ので、日本の経済規模は縮小します。
ただし、近年日本では、東アジアや東南アジアの国々から労働力となる人々を連れてくる傾向があり、東京などではコンビニの店員さんがほとんど外国人です。
確かにこの外国人労働力を活用すれば、日本人の人口が減っても働き手や納税者は確保できます。但し、この外国人労働力を増やしていることで、犯罪率が増加しているというのが現状です。
政府もイマイチ、人口減少=出生率改善に効果的な政策を打てていない状況のため、今後も日本の人口は減っていくと考えました。そして、このような日本で子供たちを育て、その子供がこの国で生きていくのはチョイスとしてBetterなのかな?と考えたときにアメリカ移住の意思が強くなりました。
人口減少による課題を解決する策としては、AIがあります。AIによるヒト型ロボットが実用化されていくと、日本のように労働人口が減った国でも労働力というのは賄えます。但し、このAIという未知の領域になると他国との差別化が図れるのか?という点は疑問が残ります。
日本教育
次に思い浮かんだ日本で暮らすことのメリットは「日本の教育」です。我々夫婦はしっかり日本で義務教育を受けたのですっかり日本的なマインドセットを植え込まれています。
一方、今後子供たちが学校に通っていくとなると、日本の教育を受けます。私は子供に日本の教育を受けさせるのはあまり気が進みません。その理由は以下になります。
- 同調圧力が強い(授業中に質問しまくる生徒が浮いた存在になる)
- 創造力が身につかない
- 金融リテラシーが乏しい(お金は汚いもの・・・というような扱い)
- 漢字ドリルなど、勉強というより忍耐力を鍛える授業が多い
さらに、例えば東京でいくと、多くの方(私の周りの人々)は子供を保育園や小学校から塾に通わせて、小学校受験や中学校受験をして・・・というように子供のころから勉強漬けです。
我々夫婦は、「子供のうちはできるだけたくさん遊んで、いろんなことを経験することが一番大事」だと思っているので、日本のような教育・受験システムが嫌でした。
アメリカ移住を考えるうえで、この教育・受験システムというのは非常に我々にとって大きなポイントでした。
ただ、誤解されがちですが、アメリカは日本以上に学歴社会です。これは間違いありません。但し、アメリカの大学は卒業するが非常に難しいため、例えば、ハーバード大学卒業となれば、入学も大変ですが、それ以上に卒業するのが至難の業です。ですので、企業側も「あのハーバードを卒業したんだからすごいんだろう」という評価になりますし、アメリカの大学では実践的な授業が多いため、企業に入っても割と即戦力にしやすいという点があります(日本と比べて)
日本の経済/産業について
3つ目は、日本の経済/産業についてです。ご存じの方も多いと思いますが、日本経済で最も大きい産業は自動車産業です。トヨタ・日産・ホンダなど世界的にも有名な企業がありますが、それら自動車メーカーの下請サプライヤーも含めると日本ではとても大きな主要産業です。
それ以外では、観光などがあります。
私もこれまで自動車業界に携わってきた商社マンとして、自動車業界を見てみると、今後は非常に厳しい時代がやってきます。アメリカのテスラが電気自動車では断トツの販売台数を誇り、Googleなども自動運転車両の開発を進めています。
日本が誇るトヨタは生き残るかもしれませんが、正直日本の自動車メーカーのうち数社は淘汰されていく可能性が高いと思います。日本の主要産業がこのような状況です。
また、日本は世の中にないものを作るのは苦手です(ゼロから1を作れない)。一方、できたものを改善・改良していい商品を作るのは得意です。ですので、世界で始めて車を発明したのも日本ではないですし、AmazonやMicrosoftなどの世界的に有名なプラットフォームを開発したもの日本ではない訳です。
そう考えると、この変化の大きな時代、プラットフォームを自分の手に持たない企業が生き残っていくのは大変かもしれませんし、それは日本という国の経済力にも影響してきます。
こう考えたときに、子供たちの未来を考えるとアメリカで暮らした方がいいのではないか、と考えました。
以上が、アメリカ移住を決断した時に考えた、「日本で暮らし続けるデメリットと懸念について」です。
もちろん、これ以外にも移住を決意した前向きな理由はたくさんあります。
一度きりの人生後悔の無いよう、生きていきましょう。
最後に
最後に私の好きな、堀江貴文(ホリエモン)さんの言葉をご紹介致します。
それではまた!!!