【アメリカ駐在員の商社マン経験談】~本当にあった辛い話 #1~

今回は私が商社でのアメリカ駐在員時代に経験した辛かった話をさせて頂きます。
暑い夏ということで、ゾクッとするような仕事の辛い話になります。少しでも暑さしのぎになれば幸いです。

この記事は以下のような方にお勧めの記事になっています。

  • 商社マン駐在員の現実を知りたい方
  • 辛い思いをしている人はたくさんいる、ということを実感したい方
  • 世の中のパワハラ体験談を集めている方

それでは早速、経験談を書かせて頂きます。

目次

パワハラ上司

商社では社内には「オラオラ系」の人が多い気がします。その中でも駐在員として赴任し、アメリカで上司になった方が、強烈なパワハラ上司でした。(彼も駐在員)

日本で言うところの、私が課長、パワハラ上司が部長という立場だったのですが、このパワハラ上司が完璧主義者の最高峰のような人間で、担当者の1つ1つの間違いを見つけるため、毎日全部の書類やメールをチェックしてました。(暇だったのかもしれません)

また、担当者のミスを見つけると課長である私に「どうするんだ!すぐに改善させろ、再発防止策を報告しろ!」という始末で、数ドルの損切りにもこの再発防止策を出さないと承認しない、という人間でした。
再発防止策に充てる時間だけで、人件費の方が損失よりも大きくなるのですが。

そんなことが続いたため、対策案としてミスが多い人間をクビにして、少し高額でもいいので優秀な人間を雇えばミスはなくなると、提案したのですが、「そんなお金は出すつもりはない。担当者ができないならお前がやれ」ということですべてが課長の私に降りかかりました。絵に描いたような中間管理職です。笑

倉庫業務

倉庫事業も行っていたため、倉庫を保有し、倉庫作業員も採用していたのですが、コロナ後のインフレで倉庫作業員が辞めてしまう、という事態がありました。

その際、すぐに作業員を採用すればよかったのですが、パワハラ上司がコストを掛けたくないと、インフレの中で採用募集時に提示する賃金を低めに出しました。
そのため、全然応募が来ず、一方、インフレによる賃金上昇で作業員たちはどんどん好条件の別の会社へ転職してしまい、フォークリフトを運転できる作業員がいなくなる、、、という事態になりました。

このままでは契約企業に迷惑がかかるということで、急遽駐在員がフォークリフトの免許を取り、作業員が採用されるまでの数か月間、日本人駐在員数名でフォークリフトを使い、倉庫業務を回しました。

まさか、商社に入社して、アメリカ駐在でフォークリフト作業をすることになるとは思いませんでした。笑

また、当時は物流遅延も頻発していたため、梱包破損も多くあり、倉庫での再梱包作業も駐在員がやっていました。。。
他地域や日本にいる同僚が新規案件や投資案件をやっている中で、自分は倉庫作業を早朝から夜中まで行うという地獄で、焦りを強く感じました。

この時もパワハラ上司には「さすがに駐在員がフォークリフト作業をやるのは無理があるし、仕事が回らない」という話をし、何とか提示金額を上げて、採用を早急に進めるよう打診したのですが、「人件費が上がったらどうするんだ!倉庫を止めるわけにはいかないから、駐在員がフォークリフト運転するしかないだろ!」と怒鳴られました。笑
パワハラ上司の損益計算書には、駐在員の人件費が含まれていないようです。笑

フォークリフトの運転をやっていた時は、昼間にフォークリフト作業をし、夜に通常に駐在員業務をしていたので、寝る時間もなく、精神的にも肉体的にもキツかったです。このタイミングで精神衛生の理由でお酒を飲むのを止めました。

通期予想

パワハラ上司はとにかく完璧主義者です。ですので、ミスは絶対にしたくない、という執念が凄まじく、絶対彼の上司や日本の本社には正確な、100点の回答をしたくて仕方ありません。

そのため、通期の見通しが予算/計画からどれくらいズレそうなのかを常に把握したくて仕方なく、毎月、通期見通しの計算をさせられていました。そして、通期見通しを提出したところで、なぜズレているのかというなぜなぜ攻撃があり、そのやり取りをしていると次の月になって、また通期見通しを出す・・・ということで一年中、通期見通しの計算をしてました。笑

完璧主義者の上司の下につくと大変というのを本で読んだことがありましたが、まさか自分がここまで徹底した完璧主義者+権威に弱い(=自分の上司にはヘコへコする)人間の部下になるとは思ってもいなかったです。そして、実際に経験すると地獄でした。笑

まとめ

こんな感じのパワハラ上司でしたので、想像に難くなく、アメリカ人従業員全員に嫌われていました。
ただ、彼はある意味すごいのが、部下に嫌われようと一切気にせず、兎に角自分の上司に気に入られて出世することだけを目指していました。
ある意味、目的に向かって突き進むチカラは尊敬します。笑

駐在先では日本本社のようにコンプラなどの目が厳しいわけではないため、このようなパワハラがあっても黙認されてしまう or 気づかれないというケースもあるのかと思います。

ただ、このような上司というのは残念ながらどのような組織にも一定数はいると思います。私はこの生活を続けた結果、人生を見直すいい機会となり、人生の新たな挑戦を決意致しました。ですので、苦しい時期ではありましたが、自分のキャリアや人生を見直すいい機会になったと前向きに捉えています。

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この記事を書いた人

17年12月よりイリノイ州駐在

【夫】

長野出身、アメリカ在住

30代 田舎育ちで、田舎を抜け出し、結果田舎が好きになった男

趣味: 野球、旅行、映画鑑賞、読書

学生時代は野球に没頭。商社マンに憧れて、総合商社へ入社し、社畜となる。

マネタイズを考えているときが一番幸せ。

老後はカリフォルニアのオレンジカウンティでのんびり過ごすこと。

日々の気づきや、アメリカ生活に役立つ情報をお届けしていきます。


【妻】

愛知出身、アメリカ在住

30代 娘2人(4歳、0歳)、犬1匹(ミニチュアシュナウザー)

元旅行代理店総合職、結婚を機に退職し、現在は専業主婦

趣味:旅行、映画、ドラマ鑑賞、キャンプ

好きなことは食べること、旅行に行くこと。

2年前からキャンプをはじめてドはまり中。今シーズンもできるだけたくさん行きたい!

駐在妻のリアルな日常をブログに書いていきたいと思います。

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