以前、【アメリカで転職】駐在員 #1という記事を書かせて頂きました。
今回は、駐在生活中になぜアメリカでの転職を決意したのか、について記事を書かせて頂きます。
この記事は以下のような方のお役に立てればと思います。
- 今後の人生を迷っている方
- 現状に不満・不安を抱えている方
- 仕事が忙しく、ストレスが溜まっており、人生を見直したい方
- 今後、駐在したい方
- 商社へ就職したい方
それでは早速、ご覧ください。
社会人像
大学を卒業し、新卒社会人になったとき、「バリバリ働いて出世してやる!」という気合に満ちていました。
新入社員研修を半年ほど行い、初期配属されました。
初期配属後、「メール打つときには冒頭で”いつもお世話になっております”を入れなさい」ですとか、社会人としての細かいルールを叩き込まれした。
配属後、最初の6か月は担当もなく、OJTの方のサポートをやっていて、「ガンガンやろう」と思っていた私は「あれ、仕事もらえないの?」という思いでした。上司からは「まだ新人だから」という理由を説明されたのですが、やりながら覚えさせる、という環境があってもよかったのではないかと今でも思います。
2年目になると、担当を持ち、仕事もすごく忙しくなり、毎晩終電というような状況で、且つ土曜も出社して終わらない仕事をやっていました。
このような生活が続く中で、こんな社畜のような生活を送るためにいままで勉強して、留学して・・・といろいろ挑戦してきたわけではない、という思いが強く、本当にストレスでした。
周りからは羨ましいと言われるような会社に勤務しても本人は幸せではないということはあります。価値観は人それぞれ。
結婚後
結婚して新婚旅行に行く際に「もちろん、パソコン持って行って仕事するよね?」と上司に言われ、日本企業というのは本当に仕事のためにプライベートも犠牲にするのが美徳・・・みたいな勘違いをしている人が多く、嫌でした。(もちろん、パソコン持っていきましたが、開いてません。笑)
ただ、この仕事第一みたいな考え方を持っている人は今でも一定数いると思います。。。
結婚後は休日出勤というのはしないようにしてましたのですが、実情は家で仕事してました。平日は相変わらず夜中に帰宅という日々が続き、妻には今でもあの頃を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
結婚後もこのような生活が続き、さすがに私もふと「こんな生活のまま中年になって・・・」という人生は嫌だと思うようになり、休日に妻と一緒にアメリカ移住セミナーに行ったりしました。笑
そして、毎年グリーンカードの抽選へ応募しつつ、転職活動を始めました。
仕事が忙しすぎて転職活動がスーパースローで1年かかりました。笑
今でもこの超多忙な生活は思い出しても辛かったです。
JTC(Japanese Traditional Company)
新卒で入社した会社も日本の伝統企業(Japanese Traditional Company: JTC)。転職して就職した企業も日本の伝統企業。
少なくとも私が働いた2つの日本の伝統的な大企業では非常に上下関係が強く、軍隊のような組織でした。そのため、上司の言うことは絶対。そして、上司に指紋が無くなるほど胡麻を擦る社員などもいました。笑
それを見ていると、自分はこんな大人になりたくないし、妻や子供に胸を張って、「僕はこういう仕事をしているんだ」と胸を張って言えないなと思い、これでは駄目だと思いました。
この日本企業の上下関係に違和感を感じている人は、特に現代(若い人)では多いと思います。アメリカ留学を経験した後のこの日本の商習慣というか組織慣習に直面し、ゲンナリしました。自分が50歳・60歳になった時にこういう生活を送るのかと思うと嫌で嫌で仕方なかったです。
転職はもうしない
ということで、2つの日本の伝統的大企業を経験して、「もう日本企業で働くの嫌だ」と思い、今後人生をどうしようか考えました。
ただ、すでに1度転職していることもあるし、単に別の企業に転職するだけでは自分の感じている違和感は解消されないし、結局自分が過ごしたくない人生を送ることになってしまうのではないかと思い、とりあえず、転職するのはやめようか、と考えました。
そこで、日本で起業家として成功している義理の弟に連絡を取りました。(仲良しで頻繁にやり取りしているので)
以前から私も起業をしたいという思いはあり、アイデアなどは何年もずっと考えていましたが、「失敗したら嫌だな」という思いで思いとどまっていました(というより、怖くて逃げていたと思います)。
義理の弟とやり取りしていく中で、背中も押してもらい、「起業しよう」。そして、どうせなら日本人ライバルの少ないアメリカで起業しよう、と決意しました。
アメリカで起業
アメリカで起業・就業するには就労ビザかグリーンカード(永住権)が必要になります。
また、別の記事でこのアメリカの就労ビザについては記事にしたいと思いますが、兎に角アメリカで就労ビザを取るのは簡単ではありません。
ましてや、いきなり「そうだ、起業しよう」と思って、すぐに就労ビザは取れません。
そのため、まずはアメリカに残る必要があるので、アメリカで転職し、妻に起業してもらおう(妻名義)ということに決めました。
もう兎に角、日本で働き、仕事終わった後は上司と飲みに行く・・・というような人生を送るのが嫌でしたので、起業しよう!と決意してからは吹っ切れて、心も軽くなり、ウキウキしかなかったです。ただ、起業への不安はありますが、不安は活力になるので、まぁ不安は必要かと思います。
起業を考えたら必ず読む本
家族を説得
アメリカで起業だ!!!と決めてから、すぐに妻に「アメリカで永住して、起業しよう。登記の際、社長になってください」とお願いしました。
最初は「は?」と言われるかと思ってましたが、案外すんなりと「いいよ」とOKを頂きました。但し、「5年以内に起業を軌道に乗せなさい」という条件は付きました。
妻もこれまでの私の苦労・我慢・苦しみを一番そばで見ててくれたので、そんな私の決意であれば付き合ってあげようと思ってくれたのかもしれません。今も昔も妻には感謝しかないです。
アメリカ永住されたい方は多いと思いますが、家族の合意は必須ですね。強引に移住して、家族がアメリカになじめない・・・とかなると地獄ですので。
まとめ
日本の大企業に就職し、「俺は大企業で働いている」という誇りを持って一生懸命働くのも悪いことではないですし、このような価値観は人それぞれですので、何が良いかどうかは人それぞれです。
ただ、私は「大企業勤務」というブランドに興味もなかったので、大企業の歯車の一つとして働くことに苦痛しか感じませんでした。
皆さんも、人生これでいいのか?とか、日々の仕事・暮らしで悩みは多いと思います。人生は一度きりですので、後悔のない人生を歩んでください。(卒業式の校長先生のようなセリフですが。笑)