今回は、日本組織に耐えられず、逃げ出した私の思うこと、を記事に致します。
逃げ出したと言っても、自分自身は逃げたとは思っていません。
私は日本で総合機械メーカーへ就職後、総合商社へ転職、そして2022年にアメリカで現地転職をしました。
新入社員以来2社で働き、感じ続けた日本組織への違和感について記事を書かせて頂きます。
この記事が以下のような方々の参考になれば幸いです。
- 日本組織の生産性の悪さに疑問を持っている方
- 日本組織の権威主義・生産性の悪さが嫌で仕方ない方
- 今後日本組織を変えていきたいと思っている方
- 世界から見た日本組織を知りたい方
尚、当記事で言う、「日本組織」とは主に日本企業を指します。但し、これは日本企業だけにとどまらず、官公庁や大学組織など日本のありとあらゆる組織に共通して言える問題ではないかと思っています。
はじめに
この記事では日本を否定するような言葉が並びますが、日本が嫌いということではありません。
むしろ、私は日本にいる家族・友人などは大好きですし、温泉や食事も大好きです。あと、元高校球児なので毎年の高校野球の観戦も大好きです。笑
このブログでは日本組織の問題は何なのか?ということを考え、今後日本人が日本組織を変えていければと思い、書かせて頂くことを目的にしています。
日本組織の問題
権威主義
まず、皆さんご存じの通り、日本組織は権威主義が非常に強いです。わかりやすいのが、高校野球。
監督の言うことは絶対。「監督がカラスは白だ!と言えば、カラスは白になる」というたとえが良く使われますが
高校野球ではなく、日本社会全体が権威に弱い、という特徴があります。
要は上司など自分より高い地位にいる人に言われることは、信じる・疑わない・反論しないという特徴があります。
これでは権威ある人が誤った判断をした場合、だれも止められないですし、下の人が「これは絶対に間違いだ」と思ってもそれを上司に伝えることができる環境がない、ということになります。
同調圧力
続いて、同調圧力。皆さんもこの点もお分かりいただけると思いますが、特に海外に暮らしていると日本の同調圧力の見えない「空気」の力は非常に強いと思います。
例えば、コロナ禍でマスクをしなくてもいい場所であっても、「全員がマスクしているので、私もマスクしないと」という発想をする時点でもう日本の同調圧力に脳を洗脳されています。
居酒屋で年配者が「とりあえず、生ビール」と言えば、みんな「あ、じゃあ、僕も・・・」といって、結局全員が生ビールを頼むという場面を経験された方も多いと思います。
別にカルーアミルクが飲みたければ一杯目からカルーアミルクでもいい。お酒飲めない・飲みたくないならコーラやお茶でもいいじゃないですか。
以前、日本で働いていた時に課員でランチへ行き、年配者がランチAを選び、全員ランチAにしたのですが、1人だけスペシャルランチを頼んだ同僚がいたのですが、年配者に「スペシャルランチ時間かかるじゃん。空気読めよ」と言われているのを聞き、減滅しました。こんなんだったら一人で食べたいもの食べに行きたいですよね。ただでさえ、年配者がランチのお店決めてますし・・・
旧態依然
特に年配者に多く見られますが、旧態依然として、昔からの商習慣・慣習を変えられない人がいます。
それが効率的なのか、生産性高いのか、ということは問題ではなく、「昔からこういうやり方でやっているから」という理由でそれをごり押しする人がいます。
そして、残念ですがこういう人が多いです。
以前、上司に「この仕事、こういうやり方にすると効率化できるので人件費も抑えられそうですね」と提案したのですが、「お前はこれまでの俺のやり方を否定するのか!!!」とめちゃくちゃ怒鳴られました。笑
もう、脳みそが固まり切っているので、このタイプは議論が成立しません。
逃げ出した私の覚悟
アメリカで暮らしたことで上述の「日本の問題」がより一層気になるようになりました。
ただ、新入社員で働き始めたころから、日本のビジネスマナーには不満がありました。
例えば、「若いから」という理由だけで飲み会で、全員の水割り焼酎を作らされたり、、、
「若いから」を理由にいろんな雑務をやらされるのは日本企業で働く若手社員の宿命のような
ものですが、「全員がやってきたから・・・」とか、「おれもやってきたから・・・」と言われても納得しないですよね。
どうしてもこのような日本組織の無駄が嫌で嫌で我慢できず、色々考えた結果、「そうだ、自分で起業しよう」ということになりました。もちろん起業すれば頭を下げ続けて、商売を取ったりすることになりますが、それでも自分が作った会社では少なくともこのようなよくわからない組織にはしないようにしよう、と決めました。
転職も考えましたが、すでに1度転職してますし、何度転職しても結局日本の組織で働くと大なり小なりこれらの問題はあるので、嫌だ!!とずっと思っていました。
ある上司が「サラリーマンは我慢だよ」と私に言いましたが、私は40歳、50歳、60歳までずっと我慢して働くなど人生の無駄で、自分の貴重な一度の人生を「我慢」で終わらせることが耐えられません。
そのため、我慢しない、ということを決意しました。
こういう話をすると、高確率で「あなたは変わっている」といろんな人に言われます。笑
新入社員時代からこの「若いから」という理由だけでやらされる仕事や、日本組織の旧態依然とした習慣にストレスを感じていました。ずっと我慢して働いてきたため、辞めることを会社に伝え、アメリカで暮らしていくことになったときは、とても心がスッキリしました。本当にこの判断をしてよかったと思っています。
日本の組織は変われないのか
日本は太平洋戦争後、朝鮮戦争が勃発したことで戦争特需となり、そこから高度経済成長が始まりました。
その頃の方々を否定するつもりは一切ありませんが、そのころは頑張れば頑張るだけ、商売取れるし、給与も上がる、という背景がありました。
時代は変わり、1990年以降デフレに突入しても、それまでの高成長時代の名残で「気合入れて、頑張れば商売取れる!」という精神論だけが変わらず残ってしまったことで、ビジネス上でゲームチェンジしたことに気づかず、気合で夜中まで必死に働けばいいという考えが日本には根付いてしまったのかもしれません。
一方、デフレに入って30年くらい経ちますが、30年も低成長時代が続くと、特に私も含めて若い世代はそもそも物心ついてから不景気ですので、このような精神論には違和感しかありません。
年配者が追いかける幻想と、若者が見つめる現実とが交わる日がくれば日本も変われるかもしれません。
批判を恐れず言えば、年配者のマインドセットが変わらないと、日本組織は変われません。年配者のマインドセットが変わるのを待っている時間はないので、私は若い世代に期待していますし、そういった方々と新しいビジネスを築いていきたいと思っています。