【退職の交渉】アメリカ駐在員の転職

商社の駐在員としてアメリカにいる間に、アメリカ転職を決めた私。
駐在員という立場で会社と行った退職交渉について、記事にさせて頂きます。

コンプラがありますので、一部抽象的になる点はご容赦くださいm(_ _)m

尚、この記事は以下のような方にお勧めの記事になります。

  • 海外駐在期間中に退職をしたい方
  • 日本企業を退職する際にどんなやり取りになるのか知りたい方
  • 退職交渉の参考情報が必要な方

それでは早速見ていきましょう。

目次

企業の立場を考える

駐在員が退職する場合、企業側はまず後任を日本から現地に派遣しなければなりません。
アメリカの場合、就労ビザが必要になるため、すぐに派遣はできず、日本にあるアメリカ大使館で就労ビザを取得してからしか、米国に来れません。

ざっくりですが、ビザは大体3か月くらいはかかりますので、最低でも3か月くらいの猶予を与えないと、企業側は駐在員の1つのポストが空いたまま業務をすることになるのでかなり厳しいです。

一方で、会社によって異なると思いますが、一般的には日本企業であれば大体退職日の一か月前に会社に通知すればOKというケースが多いと思います。

さすがに企業側を完璧に思いやる必要はないですが、遺恨を残さないためにもできる限り余裕を持って会社には退職する意思は伝えた方が良いかもしれません。

パワハラなどで精神崩壊しそう・・・といったような場合には四の五の言っている場合ではないので、会社側の都合はガン無視でいいと思います。。。自分を大事にしましょう。いのち大事に。

会社へ退職意思を伝える

私はちょうどいいタイミングで、転職先企業が決まりました。これもたまたまですが、先方も特定のプロジェクトが開始になるタイミングで採用したいということで、6か月間の猶予を頂きました。

アメリカでは通常、Final offerから入社まで2週間くらいしか猶予ありませんが、奇跡的に6か月待って頂けることになりました。

また、現職の会社からちょうど同じタイミングで「君の駐在任期を延長したい」というオファーがありました。しかしながら、私はもう会社に残りたいという思いは一切なかったですし、何よりも早く転職して、妻とともに起業を進めたい!という思いが強かったので、即答で断りました。

企業側は私が延長の打診を受けると思っていたようで、「え?なんで?え?どういうこと?」という反応でした。

そのため、「辞めます。6か月程度は猶予あるので後任を派遣していただければ引継します」と淡々と説明致しました。そして、細かく聞かれたので「自分の人生、このままの生活でいいのか見直してみて、これからでも遅くないから、ずっと送りたかったような人生を送りたいと思ったから、辞めます」と説明しました。

この私の説明を聞いて、会社側は間違いなく「こいつはいよいよ頭がおかしくなったな」と思ったに違いありません。笑
会社側に伝えるときは淡々と伝えましたが、伝える前日は流石による少し眠れませんでした。このような選択をして本当に家族が幸せになるのか・・・ということをベッドの中で自問自答してました。

会社側の反応

会社側からは引き留め交渉があり、詳細コンプラになるので伏せますが、色々と提案を出してもらいましたが、
アメリカで起業したい、という思いにミートすることもなかったですし、組織文化があまり好きになれなかったこともあり、断りました。それでも、引き留め交渉は3週間くらいかかりました。。。

その後、会社側は交渉してもダメだとわかると、今度は「退職時期をさらに3か月後ろ倒しするよう、先方と交渉してくれ」と訳の分からない要請が出てきて、さすがに失笑しました。もちろん、次の会社と交渉などしませんでした。

結局、社内政治やらなんやらで、6か月猶予があったのに私が退職する前に後任をアメリカに派遣することができなかったです。後任の方がかわいそうです。

会社側との交渉は、人それぞれ思惑が異なると思います。
例えば、好条件の転職先から採用通知をもらっておいて、現職企業からさらに好条件をもらい、残留を狙う、という策士になるとか。。。
私の場合には、会社を辞めていずれは起業することを目標にしていましたので、起業に向けて準備時間が確保できるのか、起業に繋がるような経験ができるのか、という視点のみで見ていたので、最初からどのような提案をもらおうが残留することは考えていなかったです。

まとめ

駐在期間中に辞める人は私の働いていた商社では何人かいました。私もその一人ですが。笑

社内の人で、「駐在期間中に辞めるなんて非常識だ!」とか「駐在員として会社に任命されてきているのにそれを投げ出すというのは人として間違っている!」と怒鳴ってくる人もいました。どちらのコメントも同じ人から言われましたが。笑

ただ、駐在員だろうと辞める権利はありますし、日本でもアメリカでも日常業務を投げ出している人なんてゴロゴロいますので、このようなコメントを言われても特に心に響くことはなかったです。

むしろ、こういうことを堂々と言う人は、「会社への忠誠心というか帰属意識が強いんだな~」とある意味感心しました。

人生は短い。やりたいことがあって、それが今の環境では達成できないのであればすぐに環境を変えた方がいいと私は思っています。
「できない理由」「やらない理由」を並べて、今の環境にとどまり続けるとあっという間に時間は過ぎていきます。
会社への忠誠心・帰属意識もいいですが、皆様には自分を大事にしてほしいと思います。

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この記事を書いた人

17年12月よりイリノイ州駐在

【夫】

長野出身、アメリカ在住

30代 田舎育ちで、田舎を抜け出し、結果田舎が好きになった男

趣味: 野球、旅行、映画鑑賞、読書

学生時代は野球に没頭。商社マンに憧れて、総合商社へ入社し、社畜となる。

マネタイズを考えているときが一番幸せ。

老後はカリフォルニアのオレンジカウンティでのんびり過ごすこと。

日々の気づきや、アメリカ生活に役立つ情報をお届けしていきます。


【妻】

愛知出身、アメリカ在住

30代 娘2人(4歳、0歳)、犬1匹(ミニチュアシュナウザー)

元旅行代理店総合職、結婚を機に退職し、現在は専業主婦

趣味:旅行、映画、ドラマ鑑賞、キャンプ

好きなことは食べること、旅行に行くこと。

2年前からキャンプをはじめてドはまり中。今シーズンもできるだけたくさん行きたい!

駐在妻のリアルな日常をブログに書いていきたいと思います。

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