【配属ガチャという日本企業文化】新入社員時代に感じた事

こんにちは、今日は私が新入社員時代に感じたこと・経験したことを「配属のガチャガチャポン」と絡めて記事にさせて頂きます。

皆さん、毎日仕事を一生懸命頑張っておられると思いますが、高校・大学を卒業後、社会人生活で違和感を感じた方は少なくないと思っています。そんな皆さんに少しでも共感いただける内容になれば幸いです。

ガチャガチャポンとは、あの子供が好きな、ガチャガチャです(カプセルの中におもちゃが入っているやつです)。笑

目次

初期配属という日本特有の企業人事

主に大学卒業後、就職する方は大学3年生の冬ごろから就活を始めます。インターンなどを受ける方は3年生の夏ごろからすでに動いていますよね。

そして、大学4年生の前半に企業から内定をもらい、翌年の4月から入社するわけです。私もそうでした。

私の場合、文系でしたが、総合機械メーカーへ就職したので技術職含めると同期がたくさんいました。全然覚えてないのですが、数百人規模です。この数百人が半年間新入社員研修を受けた後、初期配属先部署が人事から通達されます。
(確か本来、研修は一年なのですが、リーマンショックの影響で6か月に短縮されていた気がします)

どこの企業も同じだと思いますが、初期配属を人事で決める前に、希望配属先というのを提出できます。
私も提示したのですが、希望配属先にはならず、最初は国内のOEM営業でした。製品がわかるとある程度特定されそうなので伏せますが、非常に面白い商材ではあったのですが、希望配属にはなりませんでした。

「生まれた場所で花を咲かせる」という言葉がありますが、それにしても私としては「いやいや、なんで自分のキャリアを会社が決めちゃうんだよ」という思いが強かったです。

とはいえ、もちろん初期配属後は文句言っていてもしかたないので、がむしゃらに仕事をしました。

この初期配属により運命が決まるのは、まさに運なので、「配属ガチャ」という人もいます。笑

ちなみに・・・ご存じの方も多いと思いますが、アメリカでは将来自分が付きたい職種に沿って、大学で選考を選びます。で、卒業後その選考に沿った企業の職種でインターンを受けて、その後就職をする・・・という流れです。ですので、大学生のころから具体的に何をやりたいのか考えておかないといけない、という面がある一方で、そのやりたいことが定まっていれば、それに向かって進める訳です。
一方で、日本では例えば総合商社を例に挙げると、入社してプラント関連のダイナミックな仕事をしたい!!と思っていた人が、初期配属で食品部門の冷凍食品プロジェクトチームに入るかもしれないのです。モチベーションをどうやって保てばいいんでしょうね・・・

新入社員研修

この段落はほぼ雑談ですが、新入社員研修で記憶に残っているのが、ある製品の組み立てラインに入って作業をするという研修が数週間ありました。(一か月くらいだったかもしれませんが・・・正確に覚えてません。。笑)

製品を組み立てる工程を実際に体験できるなんて最高だ!という人もいるかもしれません。ただ、私はとてもつらかったです。一日約八時間、ひたすら同じ作業を繰り返すという毎日は気が狂いそうになり、拷問でした。
毎日、生産ラインで勤務されている方には脱帽です(本当に)。

もう一つ、新入社員研修で記憶に残っているのが、販売店研修です。これも一か月くらいあったと思います。
これは本当に地獄でした。社員とは言え、新入社員の人間が自社製品を説明し、一生懸命売り込みをするというもので本当に辛かったです。
精神崩壊の中で、組み立て作業をしていてミスをして、ライン長に怒鳴られたりしてました。笑

ちなみに・・・どこの企業でも新入社員研修中、張り切って同期の飲み会を頻繁に開く人間がいると思います。私はそういうのがなんか馴れ合いな感じがして嫌だったので、あまり積極的に行きませんでした。笑
尚、工場での組み立て研修時は心が病んでいたので、寮に戻ってからレンタルしてきた「北の国から」を結構な頻度で観てました。笑

いつ一人前になれるのか

メーカーに限らず、日本企業に思うことは、30歳過ぎた人に対しても「君はまだ若いから」とか「君はまだこれからいろいろと吸収しないといけないから」といって半人前のような扱いを受けるケースをこれまでたくさん見てきました。

一方、海外の企業や日本でもスタートアップなどになると、30代前後で活躍されている方はたくさんいます。

ビジネスマンとして成長したいなら、正直日本の大企業はイマイチかと思います。もちろん、大企業という看板は魅力的で、給与も日本国内で見れば高いので捨てがたいのはわかります。

但し、日本の大企業で大きなプロジェクトを責任者としてやっている30代前後の社員というのはあまり多くないのが現状かと思います。

こういう環境がやる気に満ち溢れた社員からすると失望であり、近年大企業からスタートアップなどに人材が流出している原因だと思います。

核心部分に触れるとすると、やはり年功序列をある程度守りたい層の人間たちが社内にはいるので、そういう人たちにとっては30歳前後の人間はまだまだ半人前、ということにしておかないと困ります。
そもそも、仕事できる・できないっていうのは年齢で決まるものではありません。何歳になっても仕事ができない人はできないし、若くても仕事ができる人はできます。そういう現実から目を背けて人事を決めているのは残念ですね。

以上が、社会人になりたての頃に感じたこと・経験したことになります。今後また何か思い出すことがあれば記事にさせて頂きます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

17年12月よりイリノイ州駐在

【夫】

長野出身、アメリカ在住

30代 田舎育ちで、田舎を抜け出し、結果田舎が好きになった男

趣味: 野球、旅行、映画鑑賞、読書

学生時代は野球に没頭。商社マンに憧れて、総合商社へ入社し、社畜となる。

マネタイズを考えているときが一番幸せ。

老後はカリフォルニアのオレンジカウンティでのんびり過ごすこと。

日々の気づきや、アメリカ生活に役立つ情報をお届けしていきます。


【妻】

愛知出身、アメリカ在住

30代 娘2人(4歳、0歳)、犬1匹(ミニチュアシュナウザー)

元旅行代理店総合職、結婚を機に退職し、現在は専業主婦

趣味:旅行、映画、ドラマ鑑賞、キャンプ

好きなことは食べること、旅行に行くこと。

2年前からキャンプをはじめてドはまり中。今シーズンもできるだけたくさん行きたい!

駐在妻のリアルな日常をブログに書いていきたいと思います。

目次
閉じる