こんにちは!
今日は、私が商社勤務時代に実際に体験した、パワハラ上司について、野球に例えて解説致します。
私が元々、ずっと野球をやっていたため、いつも例えが野球になりますこと、ご容赦下さい。
さて、私は商社時代、東京とアメリカ中西部(駐在)で勤務していました。その商社時代に実際にいたパワハラ上司を野球に例えて、ポップな感じでご紹介致します。
パワハラ上司
さて、実例をご紹介する前に、サクッと結論になりますが、パワハラをする人というのは関わる人全員を不愉快にし、パワハラを受ける側の人々の精神を粉砕する威力があります。
私も今は、「頭にイカれた人だったな~」と思う程度ですが、当時は本当に一ミリも顔を見たくないと思っていました。
やはりパワハラ上司が誕生してしまうのは日本や韓国のように権威に弱い民族性の影響や、社会環境が大きく影響していると思います。
まず、「権威に弱い民族性」について言うと、日本人や韓国人は目上の人には逆らうべきではない、という文化があります。それを悪用/乱用して生まれたのがパワハラ上司だと思っています。このような権威主義や家父長制の名残のようなものは意識から取り除くべきだと思ってます。そうでないと生産性が悪すぎます。
そして、「社会環境」について、例えばアメリカではパワハラ上司がいればそれはすぐにパワハラを受けた側から訴訟されます。これはいい面と悪い面がありますが、少なくとも「パワハラ上司がのさばる」ことは難しくなる、という点では良いことだと思います。
それでは早速、野球に例えた実体験をご紹介致します!
オールラウンドプレイヤー
パワハラ上司の下で働いていたころの私は、ピッチャー・キャッチャー・ファーストを守っていました。
そのため、試合中は自分で投げたボールを自分で拾いに行きます。そして、相手チームのバッターがショートゴロを打ったら、一塁まで走っていき、ショートからのボールを補給します。
もちろん、自分がピッチャーで投げたボールで三振になったけど、キャッチャーがいないので、振り逃げになります。
そうなると、ベンチにいる30人くらいの監督から、「お前何やってるんだ!!やる気あるのか!!」と怒られます。
そして、セカンドゴロが来て、一塁に自分が行くのが遅れて内野安打になると、ベンチの30人の監督から「お前何やってるんだ!!動きが悪い!」と言われます。
そして、試合後になぜこのようなミスをしたのか、原因究明と対策のレポートを出すように言われ、発表すると30人の監督から有難いお言葉を頂きます。
そして、私の上司だったパワハラ上司に「ちょっとチームメンバー足りないのでキャッチャーとファーストを雇いましょう」と打診したところ、「今期そんな予算とってないから上に説明できない!第一、キャッチャーとファーストを雇えば絶対勝てるんだな?絶対に勝てるとお前が約束するなら雇ってやってもいいぞ」と言われました。
もう無茶苦茶です。この世に「絶対」なんてものがあるなら教えて下さい、という心境です。
商社で働いていますと(商社じゃなくても同じかもしれませんが)、これまで誰も経験が無いような事態になったります。そのようなとき、大体、上にいる人たちは、「自分が手を出してミスしたら出世に響くから嫌だな」ということで、絶対協力はしてくれません。
但し、案の定、うまくいかなかったときに「俺だったらこうしてた・・・」というように評論家なようなことを言ってきます。
マジでげんなりします。
ちなみにパワハラ上司はとにかく責任を取りたくないので、費用を使うなら「絶対」成果を出せ、「おれも昔はピッチャーとキャッチャーをやってたんだ!これまでのやり方をお前は否定するのか!」ということを真顔で言ってくるので、脳みそにウジ虫でも湧いているのかと思いました。
俺のポリシー
監督が試合前の記者会見で、「私のポリシーはまっすぐ生きること。曲がったことは絶対にしない!」と言っていました。
そして試合中、相手チームのバッテリーのサインを盗み、自分たちは盗塁を決めました。そして、試合後監督が選手たちに言います。「お前たち、あのサインを盗んで盗塁した場面だが、サインを盗んだことは絶対に口外するなよ」と言ってきました。
試合後の監督のインタビューでは、記者に「あそこで完璧な盗塁が決まりましたね」と言われ、「日々、ピッチャーの癖を盗む練習をしているので、成果が実ってよかったです」と答えていました。
コンプラすれすれの話になりますが、以前パワハラ上司の下で働いていた時、同じチームのある人が社内規定違反になるミスを犯しました。
ある時、私が書類を確認していた時にそのミスに気づき、パワハラ上司に報告し、「これは人事に一度相談しましょう」と伝えました。
その時、パワハラ上司からは「お前、このミスは見なかったことにしろ。絶対誰にも言うなよ。俺もお前もキャリアに傷がつくぞ」と言われました。。。笑
これを言われた時は「こいついよいよ、病気だな」と痛感しました。
今だから言える話ですが、私が退職する際、人事にこの事件について報告しておきました。
このパワハラ上司は普段から「私のポリシーはまっすぐ生きる!です」とか意気揚々と言っていましたが、実は根っこからひん曲がっていたということがわかりました。
自分のキャリア重視
ある選手がいつもいつも「年俸上げてくれ!!」と言っていました。
そのパワハラ監督に呼ばれ、「こいつ、年俸上げてくれとかいうんだがどうする?」と言われた私は「全然年俸なんて上げる必要ないですし、何なら評価を下げた方がいいです」と説明し、パワハラ監督も「俺もそう思う。わかった、そうしとくわ」と言われました。
現にこの選手は練習も全然しないし、試合中も全くやる気がありませんでした。
ところが、パワハラ監督がいなくなってから、気づいたのですがこの問題児の選手は常に高評価を受けていたのです。
この私が出会ったパワハラ上司はとにかく「自分の責任になるのが嫌」で、「自分のキャリアに傷がつくのが嫌」という超保守的な人間でした。
仕事を全然しないアメリカ現地社員へ高い人事評価を上げ続けていた理由を後から人事に聞いたのですが、「評価を下げて訴訟されたら嫌だ」というしょうもない理由でした・・・
そのため、仕事のしないアメリカ現地社員へ高評価をつけ、図に乗ったその現地社員が一層仕事しなくなると、そのしわ寄せを駐在員部下の私やもう一人の駐在員に仕事を押し付ける、というパターンでした。
駐在員部下であれば、人権などないので何をやってもいいとでも思っていたのでしょう。
余談:戦友
私が駐在員中、パワハラ上司の下で精神も崩壊せずに頑張れたのは、同じ駐在員同僚(同じ部署)がいたからです。彼と支え合ったり、時に一緒に息抜きしたりして、何とか乗り越えることができました。
そういう意味では私はまだ、同じ境遇で戦ってくれる戦友がいたので恵まれていたのかもしれません。
彼とは今でも親友です。
それではまた!!