こんにちは!今日は、誰もが一度は感じた事があるであろう、「会社の常識は世間の非常識!?」についての記事です。
私は、留学後、帰国して就職し、JTC(Japanese Traditional Company)=日本の歴史ある企業、に就職をしました。
私の経験上、会社が歴史があり、規模が大きければ大きいほど、会社内のみで「常識」とされることがたくさんあると思います。
そんな「会社の常識は世間の非常識!?」をテーマにした記事になります。
この記事は以下のような方々におすすめです。
- 大企業で勤務中の方(「そうだ、そうだ」と頷いて頂きたい)
- 大企業を志望する就活生・学生の皆さま
- 日本企業の非生産性について研究したい方
- 世にも奇妙な物語が好きな方
それでは早速見ていきましょう!
JTC/大企業にありがちなルール
代名詞がカタく・使い方ルールが多い
まず、大企業でありがちなものとして、以下のような代名詞はよく使われます。
使い方もルールがあり、例えば、「貴殿」は目下の人に対して、目上の人が使います。(貴方・貴兄も同様)
「小生・小職」は自身のことを指します。でも厳密にいうと、確か小職って特定の職業が本来使うべき単語で汎用的なものではないのですが、よく使われます。
こんな感じで使います。
<例文>(以下は社内メールです)
お世話になっております。
先日、小生がお送りした2023年度予算の資料について、
ご指摘頂きました箇所を訂正致しましたので、ご確認いただけますと幸甚です。
こんな感じで超カタいメールが社内でも飛び交うのが日本の伝統的大企業です。。。堅苦しいですよね。
「幸甚」なんて人生で実際使うなんて思ってもみなかったですし、小生なんてわざわざ使うのも馬鹿げています。
でも、これが多くの伝統的大企業では重んじられていますし、このように代名詞を用いてメールを打てないと「マナーの無い奴だ」という扱いを受けます。笑
役職者を含むメールのルール
個人的にはこれがかなり馬鹿げているルールだと思います。
直接話をするときは部長であっても、担当の社員が「山田さん」と呼び掛けたりしますが、メールになると「山田部長殿」となります。
これはかなりマニアックですが、年下の社員が目上の人へメールをする際、役職が無い人に対しては、例えば「山田様」というように「様」を使います。
一方、役職者へメールするときには「山田部長殿」というように「殿」を使います。
新入社員で「山田部長様」と送って、OJTに「様ではなく、殿だ!」と怒られている人を見たことありますが、正直どっちだっていいだろ、と思います。笑
別にこれを間違えることで数億円利益が吹っ飛ぶわけでもないですし、取引先が機嫌を損ねることもないのだから。。
ちなみに部全体などに送る時は、以下のように地獄のようなメールになります。
<例文>
xxxx部門
山田部門長殿
xxxx部門xxx部
佐藤部長殿
1課 加藤課長殿
2課 斎藤課長殿
3課 秋山課長殿
xxxx部門xxx部
青木部長殿
1課 川上課長殿
2課 品川課長殿
3課 小林課長殿
各位
こんな感じで役職者は序列に合わせて丁寧に記載し、役職者以外を「各位」で纏めます。。。
Outlookでメールを開いたときに最初の画面がこの宛先だけで埋まっているメールをたまに見ます。つまりメールの無いようはスクロールしなければ見れず、最初の画面には上記のような宛名がひたすらツラツラと書いてあります。こういうメールを見るとうんざります。
本当に時間の無駄ですよね・・・
というか、こんなメールを部下に送らせて、良しとしておく幹部がいるから、このような組織は終わっていると思います。
理不尽なことには目をつむる
理不尽なことがあっても、「それは理不尽だ!!!」と上司にぶつかりまくっていては、伝統的大企業では生きていけません。干されます。
私は、伝統的大企業で働く、ということに疲れたので辞めましたが、働いていた時は理不尽に耐えていました。
(本当に情けない話です)
私の経験談としては、来年度予算を作成し、上層部に提出。予算が確定され、返ってきた自分が担当するプロジェクトの予算を確認すると、利益が1.5倍になってました。。。上司からは「上が成長している感を出す必要があるということで増やしたからよろしく」と言われました。
いやいやいやいや・・・「よろしく」と言われても、私がやっていたプロジェクトは3~4年がかりのプロジェクトなので来年利益1.5倍にしてね!と言われ、頑張って増やせるものではありません。すでの顧客との契約も決まっているので無理です・・・
そして、予想通り、予算に対して実績が未達となると、もちろん説明責任は私のところに来て、「なんで未達なんだ!」と問い詰められます。笑。
これはもはやいじめというか、いやがらせです。
こういうたぐいの理不尽な話は多々ありますが、いちいち気にしていては伝統的大企業では生き残れません。ある程度、開き直ってやっていくしかないです。
そのため、鈍感力が強い方は生きていけます。笑
特に、部門長などの幹部が強烈な権力を持っている部署の場合、部門長が面白くないと思えば、その人は干されます。そのため、部門長の周りに集まるのは、おのずと「ゴマをすりまくるYESマン」ばかりになります。全員、手のひらをこすり過ぎて、指紋がなくなっているレベルです。
癖のある上司
これは大企業か否かは関係ないですが、いろんな上司がいるので、私が経験した上司をご紹介致します。
拷問のようなディナー
以前、あるプロジェクトをやっていた時、「毎日頑張っているから」という理由で部門長に食事に誘っていただき、焼肉に連れて行って頂きました。焼肉の名店で、すごくおいしかったのですが、部門長が焼肉奉行だったため、焼き方にウルさく、肉は一度しかひっくり返すな!という人でした・・・
ですので、当日は肉を楽しむというより、焼き加減に気を使いすぎて焼肉屋のバイトをさせられているかと思いました。
夜の帝王
商社マンといえば、遊び人。もちろん、1人や友人とガンガン夜の街に繰り出して遊ぶのは自由です。
ですが、私が遭遇した上司は、一般女性相手に遊ぶのも好きでしたが、何よりもキャバクラが大好きな上司でした。
だったら、1人でキャバクラ行ってくれ、という話なのですが、彼は毎回飲み会のあと、部署の男性全員連れてキャバクラに行きます。
そして、タチが悪いのがこのキャバクラを断っていると、仕事面のサポートが受けられなくなります。そのため、「1万円払ってキャバクラ行くなら、1万円払うから家に帰してくれ」と思いながら、キャバクラに行っていました。
私は元々キャバクラで楽しむタイプではないので、くそつまらなかったです。
アメリカ移住して思うこと
私はアメリカ駐在員からそのままアメリカ現地転職し、アメリカ移住をしました。
もちろん、メリットはたくさんあります。
その中でも、この記事に関連したところで言えば、以下のような点が非常によかったと思っています。
- 無駄な飲み会・だらだらした飲み会がなくなった=家族との時間が増えた
- 理不尽に訳の分からないことを強要する上司がいなくなった=ストレス減った
- 堅苦しい、非生産的なメールを打つ必要がなくなった=仕事が早くなった